明日、9月1日は防災の日です。1923年(大正12年)の関東大震災にちなんで定められ、9月は防災月間にあたります。
今年の夏は、7月末の熊本の地震、8月上旬に観測史上はじめて茨城県に上陸した台風第15号、そして8月中旬の千葉県の記録的な大雨と、災害が続きました。「うちの地域は大丈夫」という感覚が、もう通用しないことを実感された方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、備えを一から作り直すのは大変です。今日は、家族で10分あればできる総点検という形で、この夏の災害から学べることを整理します。
点検1|「持ち出す備え」と「持ち歩く備え」を分けて考える

最初にやってほしいのが、備えを2つに分けることです。
ひとつは、非常持ち出し袋のような持ち出す備え。水、食料、ライト、モバイルバッテリー、常備薬。これは玄関や寝室に置いておくものです。
もうひとつが、財布やポケットに入れておく持ち歩く備え。熊本の地震は7月28日の夕方16時27分に発生しました。多くの人が職場や外出先にいた時間帯です。家に完璧な備えがあっても、そのとき外にいれば手元には何もありません。
家族それぞれに「今、外で被災したら手元に何がある?」と聞いてみてください。答えに詰まるようなら、そこが最初に埋めるべき穴です。
点検2|火と水まわり。電源がなくても動く道具はあるか

この夏の災害では、停電と断水が長く続きました。熊本の地震では断水が一時約8万4千戸、停電が約3万3千戸。千葉の大雨でも、変電所の浸水を含めて約2万5千軒が停電しています。
電気が止まった状態でスマートフォンの充電が尽きると、ライトも情報も失われます。そこで最後に頼りになるのが、電源のいらない道具です。
CHACCARD(チャッカード)は、天研工業がつくる財布に入るカード型マルチツールで、鋸・鉋・ファイヤースターター・麻紐カッター・栓抜きの5機能を備えています。上位モデルのCHACCARD(チャッカード)インディゴメタルは、栓抜きの代わりにマイナスドライバーを搭載しています。
火が必要なとき、ファイヤースターターは電池も燃料も使いません。鉋で削った木くずを火口にすれば、湿った環境でも火をつくれます。給水所でもらった水や飲料の栓を開ける栓抜きはCHACCARD(チャッカード)通常版に、器具のフタを開けるといった簡単な作業に使えるマイナスドライバーはCHACCARD(チャッカード)インディゴメタルに、それぞれ入っています。価格はCHACCARD(チャッカード)が¥9,990、CHACCARD(チャッカード)インディゴメタルはHONOO/HANABIが¥35,800、TSUCHIMEが¥39,500です。
カード一枚分の薄さなので、財布に入れたまま持ち歩けます。「防災グッズを持ち歩く」という気負いがいらないのが、続けられる理由です。
点検3|救急ポーチ。ケガの手当ては”抜く”まで含まれているか

もうひとつ見落とされやすいのが、救急ポーチの中身です。
絆創膏と消毒液は入っていても、「刺さったものを抜く道具」が入っている家庭は多くありません。ところが、災害で実際に多いのは、割れたガラス、木片、金属のささくれによる小さな刺し傷です。片づけは何日も続くので、そのたびに手を傷めることになります。
先端の合わせが甘い毛抜きだと、浅い破片を掴みきれずに押し込んだり、木片を折ってしまったりします。関市の職人が0.1mm単位で先端を手仕上げしたSKILLKING毛抜き(¥3,080)のように、精度の高い一本を入れておくと、その場で確実に抜けます。錆びにくいステンレス製なので、汗や泥の多い現場にも向いています。
眉や産毛を整えるのにも使えるので、断水が続く避難生活で身だしなみを保つ助けにもなります。ふだんは洗面所で、非常時はポーチで。一本二役で置いておける道具です。
点検4|「定位置」を家族で共有する
最後は、モノではなく決めごとの点検です。
備えは、置き場所を家族全員が言えて初めて機能します。非常持ち出し袋はどこか。懐中電灯は誰の部屋にあるか。救急ポーチは何段目の引き出しか。車には何を積んでいるか。夜中に停電しても手が届くか。
そして、集合場所と連絡手段。携帯がつながらないときにどこで落ち合うのか。この夏の災害でも、家族がバラバラの場所で被災したケースは少なくありませんでした。
道具を増やすより、置き場所と段取りを共有するほうが、実は効果が大きいものです。10分の家族会議で、そこまで決めてしまいましょう。
まとめ——防災の日は、年に一度の”更新日”
備えは、一度そろえて終わりではありません。中身は古くなり、家族の年齢も生活も変わります。
9月1日の防災の日を、年に一度の更新日にしてみてください。持ち出す備えと持ち歩く備えを分ける。電源がなくても動く道具を一つ持つ。救急ポーチに「抜く」道具を足す。そして、置き場所と集合場所を家族で共有する。
この夏の災害は、「前例がない」ことが起こりうると教えてくれました。だからこそ、いま手元でできることから。財布に一枚、ポーチに一本。その小さな更新が、いざというときの安心につながります。




