ティピとは、アメリカ先住民が使っていた円すい形のテントのことです。風に強く、暖を取りやすい構造をしており、近年はキャンプ用テントとして人気があります。
説明
ティピ(Tipi)は、北アメリカの先住民(特にスー族やブラックフット族などの平原インディアン)が住居として使っていたテントの一種です。丸太の骨組みに動物の皮(主にバイソン)を張って作られ、円すい状の形をしています。ティピの構造は非常に理にかなっており、風の強い平原地帯でも倒れにくく、煙を逃がすための開口部も上部に設けられています。内部では中央に焚き火を焚き、暖を取りながら調理も可能でした。また、円すい形によって熱が効率よく循環し、冬は暖かく、夏は風通しが良いという特徴も持ちます。現代では、このティピを模したテントがキャンプやグランピング(豪華キャンプ)で人気を集めています。見た目の可愛らしさに加えて、設営が簡単で風に強いという実用性も評価されています。ティピ型テントは素材やサイズも多様化しており、コットンキャンバス製やポリコットン製など、通気性と耐久性を両立したモデルが多く販売されています。インテリアとして室内に設置する人も増えており、「居心地の良い小さな空間」として大人から子どもまで愛されています。