擦り刃とは、ストライカーなどでフェロセリウムロッドを擦る際に使う刃の部分を指します。この刃が鋭いほど火花を効率よく飛ばすことができます。形状や角度によって性能が変化し、サバイバルギアでは重要な設計要素とされています。
説明
擦り刃は、一見ただの金属の角のように見えますが、火花を生むための非常に繊細な構造を持っています。フェロセリウムロッドを削り取るように擦ることで、約3,000°Cにも達する火花を発生させます。このとき、刃が鈍いと金属粉が削れず、火花が出にくくなります。
擦り刃には、直線的なもの、波状のもの、あるいは刃先に微細なギザギザをつけたタイプなどがあります。ストライカーと一体型になっている場合もあれば、ナイフの背部分を擦り刃として使うこともあります。
キャンプギアの中でも見落とされがちですが、火起こしの成否を分ける大切な要素です。正しく研磨された擦り刃を持つストライカーを選ぶことで、少ない動作で強力な火花を飛ばせるようになります。