SUSとは「Steel Use Stainless」の略で、日本工業規格(JIS)で使われるステンレス鋼の呼び方です。サビに強く、見た目が美しいため、建築・調理器具・医療機器など幅広く利用されています。
説明
SUSは、日本のJIS規格に基づいてステンレス鋼を分類する際に使われる記号です。英語の「Steel Use Stainless(ステンレス用途の鋼)」を略したもので、主に鉄にクロム(Cr)やニッケル(Ni)などを加えてサビにくくした合金を指します。代表的な種類には「SUS304」「SUS316」などがあり、数字によって成分や特性が異なります。たとえばSUS304は最も一般的なステンレスで、耐食性・加工性・溶接性のバランスが良く、キッチン用品や建築材料に広く使われます。一方、SUS316はモリブデン(Mo)を含むため塩分や酸に強く、海辺や化学プラントなど過酷な環境で活躍します。SUS素材の最大の特徴は「耐食性」と「美観」です。サビにくいだけでなく、表面が滑らかで光沢があり、衛生的にも優れています。そのため、医療器具や食品機械など、清潔さが求められる分野でも重宝されます。また、SUSは再利用が容易で、リサイクル性の高い金属でもあります。環境意識が高まる現代において、長寿命かつ再利用可能な素材として注目されています。