パラコードは、もともとパラシュートを吊り下げるために使われていた丈夫なナイロン製のロープです。軽くて強く、アウトドア用品としても人気があります。日常ではキーホルダーやブレスレットとして加工されることも多く、非常時にはほどいてロープとして使える便利な素材です。耐荷重が高く、水に強いことから、災害時やキャンプで役立つ道具として幅広く知られています。
説明
パラコードは「パラシュートコード」という名前の通り、第二次世界大戦中にパラシュートの吊り紐としてアメリカ軍が使用していたことが起源になります。ナイロン繊維を複数束ねた構造を持ち、外側のシースと呼ばれる編み部分と、内部のコアストランドから構成されています。この内部構造がしなやかさと高い引張強度を生み出しています。アウトドアで人気の「550パラコード」は、約250kgまでの重さに耐えられる規格で、キャンプでタープを張る際のガイロープとしてよく利用されます。登山やサバイバル分野では、応急処置、道具の修理、荷物の固定など、一本で多用途に対応できる点が重宝されます。また、日常生活でもアクセサリーやペット用リードなど、編み方次第でさまざまな形に加工できる柔軟性があります。そのため、実用品とファッション性を兼ね備えた素材として広く普及しています。結論として、パラコードは強度・耐久性・加工性の三拍子がそろった万能ロープであり、日常から緊急時まで幅広く役立つ道具です。


