IFAKは、Individual First Aid Kitの略で、個人が持ち歩く応急手当用品セットのことです。ケガをしたときにすぐ対応できるように、止血、保護、固定などに必要な道具をまとめます。災害やアウトドアでは、救助が来るまで時間がかかることがあるため、最初の対応がとても重要です。IFAKは「何でも入れる袋」ではなく、想定する場面に合わせて中身を決め、使い方を理解しておくことが大切です。定期的に中身の期限や劣化も点検します。
説明
IFAK(Individual First Aid Kit)は、緊急時に自分や仲間の命を守るための「すぐ使える救急装備」です。ポイントは、救急箱のように家庭内で保管するものではなく、現場に持ち出すことを前提にしている点です。つまり、軽さ・取り出しやすさ・目的の明確さが重要になります。
IFAKを考えるときは、まず想定シーンを決めます。登山、キャンプ、日帰りハイク、災害避難、仕事現場などで必要なものは変わります。たとえばアウトドアなら、切り傷、擦り傷、捻挫、靴ずれ、低体温対策などが起きやすいです。災害時なら、ガラス片による切創、粉じん対策、長時間歩行による足のトラブルなども増えます。
構成の考え方は、①出血を止める、②傷を守る、③固定して悪化を防ぐ、④痛みや症状を抑える、⑤感染や汚染を減らす、のように役割で整理すると分かりやすいです。絆創膏だけでなく、ガーゼ、テープ、圧迫に使える包帯、手袋などがあると対応力が上がります。さらに、寒さ対策としてレスキューシートを入れておくと、ケガ人が動けないときの低体温リスクを下げられます。
ただし、道具は「入れただけ」では意味がありません。例えば止血や固定は、やり方が分からないと効果が出ませんし、間違えると危険にもなります。自分が扱える範囲に絞り、必要なら講習や学習で知識を補うことが大切です。中学生でもできる範囲としては、清潔なガーゼで押さえる、テープで固定する、冷やす、安静にする、保温する、助けを呼ぶ、などの基本が中心になります。
運用面では、取り出しやすさが命です。奥に詰め込みすぎると、焦っているときに探せません。よく使う物は上に、緊急性が高い物は一目で分かる場所に入れます。また、使用期限のある物(消毒、薬、滅菌ガーゼなど)は定期点検し、濡れや高温で劣化しないように防水袋に入れると安心です。
IFAKは、完璧を目指すより「自分の行動範囲で起きやすいトラブルに確実に対応できる」ことが正解です。小さくても、使える状態で携行し、時々見直すことで、本当に役立つ救急キットになります。


