アルコールストーブは、アルコール燃料を燃やして調理する小型のストーブです。ガス缶より静かで構造がシンプルなものが多く、軽量装備の人に好まれます。燃料は専用のアルコールを使い、火力は強すぎない代わりに、湯沸かしなどの簡単な用途に向きます。風に弱いので風防が重要で、燃料の扱いはこぼれや火災に注意が必要です。点火・消火の手順を守り、周りに燃えやすい物がない場所で使うことが安全につながります。
説明
アルコールストーブは、軽量・静音・シンプルという魅力がある一方、扱いには理解が必要な道具です。ガスストーブはつまみで火力調整ができ、消火も簡単ですが、アルコールストーブは構造が単純な分、火力調整や消火の方法が製品・方式によって異なります。そのため、便利さよりも「仕組みを理解して安全に使う」姿勢が大切です。
基本は、燃料を注いで点火し、燃焼が落ち着いたらクッカーを乗せて加熱します。炎が見えにくい場合があるため、点火したかどうかを顔を近づけて確認するのは危険です。手の甲で熱を感じる、少し離れて目視するなど、安全な方法で確認します。消火は、フタで覆って酸素を遮断する方式が多いですが、熱い状態で無理に触ると火傷します。消火用の部品があるか、事前に確認しておきましょう。
アルコールはこぼれると広がりやすく、気づかないうちに燃えていることがあります。燃料の注ぎ足しは原則として「完全消火・十分冷却」後に行います。燃焼中や熱い状態で足すと引火の危険が高まります。使用場所も重要で、テント内や可燃物の近く、風が強く炎が流れる場所は避けます。風防を使うと効率が上がりますが、過度に囲いすぎると熱がこもって危険になることがあるため、適度な通気を確保します。
向いている用途は、湯沸かし、簡単な温め、軽い煮込みなどです。強火で炒める料理には不向きなことが多く、調理スタイルを合わせると満足度が上がります。燃料計画もポイントで、目的のお湯量に対して必要燃料が変わるため、何回使うかを見積もって携行します。
アルコールストーブは、慣れると扱いやすく、装備の自由度も上がります。ただし、火が見えにくい、燃料がこぼれると危険、消火がワンタッチではない、といった特徴を理解し、事前に屋外の安全な場所で練習してから本番投入するのが安心です。


