荷物は軽く、体験は濃く。これがミニマムキャンプの核心です。けれど「本当に減らして大丈夫?」という不安も自然です。火起こし、調理、小枝の処理、細かい作業……必要な道具は多岐にわたります。そこで提案したいのが、カードサイズのマルチツールCHACCARD(チャッカード)。結論から言えば、“一枚”でミニマムキャンプの要をしっかり押さえられます。この記事では、その理由と具体的な使い方、通常版とインディゴメタル版の違いまで、実用目線で解説します。
CHACCARD(チャッカード)とは?―カード一枚に集約された“火・切・整”の機能
CHACCARDは、W55.7×H91.0×D8.7mmのカード型マルチツール。ポケットやカードポーチに収まり、携帯性は抜群です。主な機能は次のとおり。
- ノコギリ:小枝のカットに最適
- 鉋(かんな):木材を薄く削り、火種づくりに
- 火打ち石&火起棒(ストライカー):火花で着火
- 麻紐カッター:ロープや結束紐の処理に
- 栓抜き・缶切り(※通常版)/マイナスドライバー(※インディゴメタル版)

ノコギリは“燕三条”の老舗・株式会社中屋製。切れ味の良さと耐久性が頼もしい相棒です。ケース本体は強化樹脂、刃物部は焼き入れした炭素工具鋼、ストライカーは高耐食ステンレス。タフな素材選定で、アウトドアの酷使にも応えます。
通常版とインディゴメタル版、どちらが向いている?
CHACCARDには通常版とインディゴメタルの2ラインがあります。選び方の要点は「キャンプのスタイル」と「普段使いの優先度」。
通常版(栓抜き・缶切り搭載)
インディゴメタル(マイナスドライバー搭載)
- 特徴:マイナスドライバーを搭載し、ギアの微調整やネジ締めに対応。栓抜きは非搭載。
- 素材美:徳島の天然藍×大分の技術で金属を藍染した“インディゴメタル”をケースの一部に採用。HONOO/HANABI/TSUCHIMEの3種意匠は一点ものの味わい。
- 機能性:藍由来の消臭・抗菌が期待でき、EDC(毎日持ち歩く道具)としても快適。
- こんな人に:ギアいじり好き、ミニマルEDC志向、防災も視野に入れたい人。
ミニマムキャンプに必要な“最低限の仕事”は何か
道具を減らすなら、まず“現地でやる仕事”を分解します。
- 薪・小枝の整形:着火材に適したサイズへ。
- 火起こし:マッチやライターに頼らない方法も備える。
- ロープワーク:ガイライン調整や仮補修。
- 簡易調理・飲食:缶詰・ボトル対応(通常版)。
- ギアの微調整:ネジ締めやフィールドリペア(インディゴメタル)。
CHACCARD(チャッカード)はこの5つの要を、カード一枚で横断します。
機能の活用術:現場で“効く”使い方
1) ノコギリ:火口(ほくち)~フェザースティックの前段
小枝を指一本〜親指サイズに寸断し、乾いた芯を確保。湿った外皮を避け、サクサク切れる薄刃の利点を活用します。静音で近隣の迷惑にもなりにくいのがノコの良さ。
2) 鉋(かんな):着火成功率を上げる“薄片”
鉋で木を薄くスライスし、空気を含む軽い削り片を量産。火花の乗りがよく、ファイヤースターターとの相性が抜群。雨上がりでも内部の乾いた層を削り出せます。
3) 火打ち石&火起棒:濡れに強い“第2の着火”
綿状のティッシュ+鉋くずを火口にして、45度程度の角度で強く擦る。火花は数百度。ライター不調や低温環境でも頼れる着火手段です。風が強いときは体で風除けを作るのがコツ。火起棒の黒い保護膜は最初に銀色になるまで削ってください。
4) 麻紐カッター:設営と撤収の時短
ガイラインや結束紐の端末処理に。長さ調整、枝への仮止め、ポーチの簡易修理まで小回りが効きます。刃先の出し入れが少ないぶん、安全性も高め。
5) 栓抜き・缶切り or マイナスドライバー:シーン別アドバンテージ
- 通常版:缶詰の“最後のひと皿”を支える隠れ主役。ボトルの栓抜きはご褒美の一杯に。
- インディゴメタル:ルーメン調整リングやスタンドのネジ緩み、ストーブ固定具の微調整に。いざという時の道具“再生”力が高い。
「一枚で十分?」に答える現実解:最小構成キット
完全に“一枚だけ”に振り切るのは、経験者でもやや尖った選択です。現実的には以下の最小構成が快適ライン。
- CHACCARD(チャッカード)
- 着火補助:コットン球 or 麻縄+ワセリン、もしくは固形着火材
- ライト級ナイフ(食材やパッケージ用/安全第一)
- マグ・クッカー小(缶詰温め・湯沸かし)
- パラコード数m(設営・補修)
これで火・水・食・設営の基本行為が回ります。CHACCARD(チャッカード)が切り出し・火起こし・微修理を担うため、他の道具は軽量化できます。
重量・嵩を減らすメカニズム

- 多機能の“重複排除”:ノコ・鉋・ファイヤースターターが一体化。単品ツール3~4点がカード一枚に。
- “使用頻度×重量”の最適化:頻度が高い着火・整形・紐処理を軽量化すると、体感負荷が大きく下がります。
- ポケットキャリー:ザックの中を掘らない。行動のテンポが維持でき、設営・撤収の時間短縮にも直結。
素材とつくりの信頼性―日本のものづくりを背に

天研工業は刃物のまち・岐阜県関市で創業九十余年。ピンセットや毛抜きで鍛えた“合わせ”の精度を、CHACCARDでも活かしています。ノコは燕三条の中屋製、インディゴメタルは徳島の藍×大分の技術。日本各地の職人技が一枚に凝縮されている点も魅力です。
安全とルール:ミニマムは“配慮”とセット
- 火気ルールの遵守:直火禁止の場所では焚き火台を使用。落ち葉の着火に注意。
- 刃物の取り扱い:周囲の人や自分の体に刃を向けない。作業時は手袋を。
- 撤収マナー:燃え残りは完全消火→散水→かき混ぜて再確認。サイトは来たときよりも美しく。
ミニマムキャンプは“軽さ”以上に、スマートなふるまいが評価されるスタイルです。
よくある疑問
Q. ライターがあれば火起こし機能は要らない?
A. 低温や強風、燃料切れに備える“冗長性”があると安心。CHACCARD(チャッカード)の火花は湿度や気温の影響を受けにくく、保険として強いです。
Q. ノコギリはどの太さまでいける?
A. 効率面では指〜親指程度が現実的。太い枝はサイトのルールや安全も考え、落ち枝の選別で対応するのがスマートです。
Q. 調理の相性は?
A. 通常版は栓抜き・缶切りが便利。インディゴメタルはギア調整寄り。お好みのCHACCARD(チャッカード)をお選びください。
デザインと愛着:インディゴメタルの“育つ青”

インディゴメタルは天然藍で金属を染めるユニークな素材。使い込むほど風合いが深まり、HONOO/HANABI/TSUCHIMEそれぞれの表情が際立ちます。見た目に惚れて毎日ポケットに入れる習慣ができると、結果的に「道具が手元にある」状態が増え、ミニマム化が習慣として定着します。
まとめ:CHACCARD(チャッカード)“一枚”で、キャンプはもっと自由になる
- 切る・削る・点ける・結ぶの基礎行為をカード一枚で網羅。
- 通常版は“食と火”重視、インディゴメタルは“調整と美しさ”重視。
- ミニマム構成に組み込めば、重量・嵩・迷いが減り、自然の中での時間が濃くなる。
道具を減らすとは、やりたい体験を濃縮すること。CHACCARD(チャッカード)は、そのために必要な機能を、必要なだけ、上質に搭載しました。
ミニマムキャンプをはじめる日、ポケットには“一枚”を。
CHACCARD(チャッカード)はクラウドファンディングで目標1020%達成を経て、いまは公式ショップで取り扱い中。次の週末、荷物を軽くして、森の時間を取り戻しましょう。



