CRIは、光が物の色をどれだけ自然に見せられるかを表す指標で、演色評価数とも呼ばれます。数値が高いほど、太陽光の下で見た色に近く見えやすいとされています。ライトや照明を選ぶとき、明るさ(ルーメン)だけでは分からない「色の見え方」を比べる目安になります。たとえば夜に地図や配線の色を見分けたい、料理の色を正しく見たい、肌の色の変化を確認したいときに、CRIが高い照明は役立ちます。
説明
CRI(Color Rendering Index)は、照明の品質を考えるうえで重要な考え方です。明るいライトでも、色が不自然に見えると情報が減り、作業の正確さが落ちることがあります。たとえば、赤と茶色が区別しにくい、緑が灰色っぽく見える、肌色が青白く見えるといった変化が起きると、判断が難しくなります。CRIはそうした「色の再現の得意・不得意」を数値化して、比較しやすくしたものです。
ただし、CRIは万能の評価ではありません。高CRIでも、光の色味(色温度)が自分の用途に合わなければ見づらいことがあります。暖かい色(暖色)は落ち着く反面、細かい文字が見えにくいと感じる人もいます。白い光(寒色寄り)は文字が見やすい一方、長時間だと眩しく感じることもあります。つまり、CRIは「色の自然さ」の目安であり、快適さは他の要素も関わります。
アウトドアでの例を挙げると、地図や装備の色分け、応急処置の判断、釣りや料理などでCRIの差が出やすいです。特にヘッドランプは手元作業が多いので、色が自然に見えるとミスが減ります。一方、遠くを照らすだけなら、色より光量や照射距離の方が重要になる場面もあります。
家庭では、洗面所やクローゼット、メイクスペースなど、色の確認が必要な場所でCRIの意味が分かりやすいです。服の色合わせ、肌の状態チェック、食品の鮮度確認など、日常の小さな判断が楽になります。
照明選びでは、ルーメン(明るさ)とCRI(色の見え方)をセットで考えるのがコツです。明るさが足りないと見えませんし、色が不自然だと見誤ります。CRIは「見える」から一歩進んで「正しく見える」を支える指標です。


