防護ウェアは、作業やアウトドア活動で体を守るために着る服や装備のことです。藪や枝での擦り傷、落下物、刃物の扱い、寒さや雨など、環境にはさまざまな危険があります。防護ウェアを選ぶときは「何から守るのか」をはっきりさせることが大切です。たとえば、手を守るグローブ、目を守るゴーグル、脚を守る丈夫なパンツなどを組み合わせます。正しい装備はケガを減らし、落ち着いて安全に行動する助けになります。
説明
防護ウェア(保護服、セーフティウェア)は、危険そのものをゼロにするものではありませんが、「事故が起きたときの被害を小さくする」ための重要な仕組みです。ツリークライミングや森林での活動では、危険が複数同時に存在します。枝で擦れる、トゲで刺さる、落枝が当たる、ロープで擦れる、虫に刺される、雨で冷える、などです。防護ウェアはそれらを想定して“層”で守ります。まず基本は皮膚の保護です。長袖・長ズボンは、擦り傷や軽い切り傷を減らします。藪が濃い場所では、薄い化繊よりも耐摩耗性の高い素材が安心です。次に重要なのが手の保護です。グローブは、ロープ操作の熱や摩擦から手を守り、枝のささくれやトゲによるケガを防ぎます。手が傷つくと作業が続けられなくなるため、最優先で整えたい装備です。目と顔の保護も見落とされがちです。枝が跳ね返る環境では、サングラスやゴーグルが大きな差になります。ヘルメットは落下物対策だけでなく、転倒時の頭部保護にも有効です。足元は、滑りやすい地面や不安定な枝で姿勢を支える基盤です。ソールのグリップ、足首の保護、フィット感が重要で、濡れた樹皮や腐葉土で滑らないことが安全に直結します。防護ウェアの選び方のコツは、活動内容から逆算することです。たとえばブッシュワッキングが多いなら、引っかかりに強い生地とゲイターが役立ちます。樹上での移動(キャノピームーブ)が中心なら、動きやすさと引っ掛かりの少なさが重要です。防護は「硬ければ良い」ではなく、動きにくさが増えると三点支持が崩れたり、疲労が増えて撤退判断が遅れたりします。つまり、防護と機動性のバランスが大切です。さらに、季節と天候も含めます。雨で濡れると体温が奪われ、集中力が落ちます。防水・防風のレイヤーを用意し、汗冷えを防ぐ素材を選ぶと安全度が上がります。最後に、ウェアは“着て終わり”ではなく、点検が必要です。破れやほつれは防護性能の低下サインです。傷んだまま使うと、いざというとき守ってくれません。防護ウェアは、技術や判断を支える土台です。適切な装備は、無理をしない冷静さを保ち、結果として木にも人にも優しい行動につながります。


