年末年始は在宅時間+流通変動で備えが効く
12月~1月は、家で過ごす時間が増えます。寒さも厳しく、雪や強風で停電や交通まひが起きることも。さらに年末年始はお店や配送が休みになり、必要なものがすぐ手に入りません。
だからこそ「先に用意しておく」ことが大切。少しの準備で、不安はぐっと小さくなります。
初心者は“これだけ”、企業は“配布設計”まで
この記事は、次の2つをゴールにしています。
- 家庭(初心者向け):まず揃えるべき“最低限セット”と、冬の停電を乗り切るコツが分かる。
- 企業・総務(BCP):省スペース・説明いらず・常時携帯を軸にした、個人配布の設計例が分かる。
天研工業は、岐阜・関の刃物づくりで培った精密加工を強みに、小型でも信頼できる道具を作っています。記事後半では、普段使いと防災を両立できるカード型ツール「CHACCARD(チャッカード)」も活用例として紹介します。
よくある不安:何から?いくらかかる?どこに保管?
- 何から始めればいい? → 「持ち出し袋」と「在宅備蓄」を分けて考えるのが近道です。
- 費用はどれくらい? → 最低限なら、家にある物を活用すれば低予算でスタート可能。買い足しは“週末にまとめて”。
- 保管場所は? → 玄関・寝室・キッチンに分散すると、停電時や夜間でも取り出しやすくなります。
使い方のコツ
- まず次の章で最低限セットを確認
- 冬の停電に備えて暖・明かり・情報を確保
- 普段持ちできる小型ツールで“いつもの生活に防災を足す”
- 家族と企業、それぞれのチェックリストで仕上げる
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準備は“完璧”でなくて大丈夫。今日できる一歩から始めましょう。
初心者は何から?「最低限」の家庭用防災セット
持ち出し袋と在宅備蓄を分ける理由
災害時は「その場から避難する」場合と「家にとどまる」場合があります。
- 持ち出し袋(一次避難)=命を守るためにすぐ持って出られる最小セット。軽さ優先。
- 在宅備蓄(二次・三次)=家で数日~1週間生活を続けるためのストック。量とバランス優先。
この2つを分けると、迷わず準備が進みます。
一次避難の最低限リスト(重量目安・概算予算つき)
目安:2.5〜4.0kg/1人、5,000〜15,000円でスタート可能(家の物を活用すればもっと低予算)。
- 本人情報セット(200g/〜数百円)
- 身分証のコピー、健康保険証コピー、緊急連絡カード(家族・血液型・持病・服薬)
- 小銭(公衆電話用)
- ライト&電源(350g/2,000〜6,000円)
- 小型LEDライト(予備電池)
- モバイルバッテリー(10,000mAh目安)+充電ケーブル
- 最低限の食・水(1.0〜1.5kg/1,000〜3,000円)
- 500mlペット水×2〜3本
- 個包装の栄養補助食品/ようかん/ビスケットなど数食分
- 衛生・トイレ(300g/1,000〜2,000円)
- ポケットティッシュ/ウェットティッシュ/マスク
- 簡易トイレ(1〜3回分)
- 携行用品(400g/1,000〜3,000円)
- アルミブランケット、軍手、給水袋(折りたたみ)、常備薬、絆創膏
- 情報・連絡(軽量/〜1,000円)
- ホイッスル、メモ帳&ペン、ビニール袋(防水)
- シーズン追加(冬)(〜400g/1,000〜2,000円)
- 使い捨てカイロ、薄手フリースやネックウォーマー
パッキングのコツ:重いものは背中側・上部へ。両手が空くリュックが基本。子どもは超軽量(2kg以内)を目標に。
身分証コピー/連絡カード/ライト/モバイルバッテリー/簡易食/給水袋/簡易トイレ
- 連絡カードは家族で同じフォーマットに。避難場所も明記。
- ライトはヘッドライト+手持ちの2種だと作業が楽。
- モバイルバッテリーは低温に弱いので内ポケットで保温。
- 簡易食は普段食べ慣れた味を。ストレス軽減になります。
- 給水袋は自立型だと蛇口がなくても扱いやすい。
- 簡易トイレは1人1日5回を目安に在宅備蓄側で多めに用意。
在宅備蓄の基本(3日→できれば7日)と“置き場所”のコツ
標準は最低3日、できれば7日分。電気・水道・ガスのどれかが止まっても回る内容に。
- 水:1人1日3L(飲用+調理・歯みがき)。7日なら21L/人
- 主食:レトルトご飯、パスタ、乾麺、シリアル、缶詰(魚・豆・肉・スープ)
- 熱源:カセットコンロ+ガス缶(1人3〜4本/週目安)
- 衛生:簡易トイレ(1人/日5回×日数)、ラップ、アルミホイル、ポリ袋大
- 情報:ラジオ(手回し・ソーラー)、充電ケーブル一式、予備電池
- 防寒:毛布、寝袋、アルミシート、カイロ、断熱マット
- その他:常備薬、処方薬(一週間分)、予備メガネ、眼鏡拭き
キッチン・玄関・寝室に分散/期限管理シートの作り方
- キッチン:水・主食・缶詰・調味料・ガス。回しながら使う(ローリングストック)。
- 玄関:持ち出し袋はドア近くの低い位置。上に落下物が来ない場所。
- 寝室:枕元ライト、スリッパ(割れたガラス対策)、眼鏡。
- 期限管理:A4で「品名/数/期限/交換日」を一覧化。スマホのカレンダーにも更新日を登録。
冬の停電対策:暖と火・明かり・情報の確保

体温維持の優先順位(重ね着・毛布・アルミシート・湯たんぽ代替)
- 着る:肌着→中間→外の3レイヤー。
- 肌:速乾シャツ 中間:フリース 外:風を通しにくい上着
- 包む:毛布+アルミシート(アルミは体側ではなく毛布の外に巻くと熱が逃げにくい)。
- 下から断熱:床の冷えが体温を奪います。ヨガマット・段ボール・新聞を敷く。
- 湯たんぽ代替:ペットボトルに熱湯はNG。60℃前後のお湯を入れ、タオルで包んで足元へ。
- 動く:軽い屈伸・腕回しで血流アップ(汗をかかない程度)。
調理・加熱の代替(カセットコンロの安全管理・換気)
- カセットコンロ:テーブル上で平らな場所に。スプレー缶や可燃物は周囲に置かない。
- 換気:数分おきに窓を少し開ける。キッチンの排気扇が使えれば併用。
- ガス缶目安:大人1人で1週間あたり3〜4本。鍋1回=約20〜30分を想定。
- 湯だけで食べられる物:レトルト粥、スープ、春雨、カップ味噌汁。
- 水を節約:ラップを皿に敷く/鍋はふたを使って加熱時間短縮。
明かりと通信(手回し・ソーラー・ラジオ・家族の連絡手順)
- 明かり:
- メインはLEDランタン(倒れても安全)。
- ヘッドライトで両手を空ける。ろうそくは転倒・一酸化炭素の危険があるので基本は使わない。
- 電源:
- モバイルバッテリーは低温で性能低下。内ポケットなどで保温。
- ソーラーパネルや手回し発電があると安心。
- 情報:
- 電池式・手回しラジオで公式情報を確認。
- 家族の連絡手順を決めておく(まずはSMS/安否情報サービス→集合場所)。
一酸化炭素中毒を避ける基礎(屋内で“しないこと”リスト)
- 屋内で炭・焚き火・BBQコンロを使わない。車内・車庫も厳禁。
- 発電機を屋内・窓際で稼働しない。排気は屋外で人から離す。
- 寒くても完全に窓を閉め切らない。
- 頭痛・めまい・吐き気を感じたらただちに換気・避難。
ワンポイント:停電時は冷蔵庫を開ける回数を最小化。先に常温の食品から食べ、冷凍品は塊のまま保冷材として活用。
普段持ち×防災:カード型・小型ツールの活用
CHACCARD(チャッカード)の特長と使い方
サイズ:W55.7 × H91 × D8.7mm。お財布・定期入れ・小物ポーチに収まるカード型。
普段使いしながら、いざという時に「切る・削る・火を起こす・紐を処理する」が1枚で完結します。

- ノコギリ:小枝や細い樹脂棒のカットに。倒木で道を塞がれた際の簡易整備に有効。
- 鉋(かんな):木材を薄く削って火種(フェザースティック)を作る。
- 火打ち石&火起棒:火花で着火。湿気に強く、ライターより保管性が高いのが利点。
- 麻紐カッター:ロープや結束バンドの処理に。避難時の簡易固定・荷造りで活躍。
- (通常版のみ)栓抜き:日常ユースも想定したマルチ機能。
使い方のコツ
・火起こしは屋外で。着火剤(コットンにワセリン等)を小袋で常備すると成功率UP。
・ノコギリは引く方向を意識して力を入れすぎない。固定→ゆっくり往復。
インディゴメタル版との違い(マイナスドライバー搭載/栓抜き非搭載)

CHACCARD(チャッカード)(通常版)
- 機能:ノコギリ/鉋/火打ち石&火起棒/麻紐カッター/栓抜き
- 用途:日常+防災のバランス型
CHACCARD(チャッカード) インディゴメタル
- 機能:ノコギリ/鉋/火打ち石&火起棒/麻紐カッター/マイナスドライバー(※栓抜きは非搭載)
- 特長:金属を天然藍で染めた新素材「インディゴメタル」を採用。
- 柄バリエ:炎〈HONOO〉/花火〈HANABI〉/槌目〈TSUCHIME〉
- 一点一点が手仕事仕上げで、使うほどに風合いが増す。
- 消臭・抗菌性が期待でき、長期使用でも清潔を保ちやすい。
- 用途:日常整備(緩みネジの締めなど)+防災のタフな相棒に。
実用シーン:小枝カット・火種づくり・ロープ処理
- 小枝・細材のカット:避難路の確保、焚き付け材の作成。
- 火種づくり:鉋で削った薄片+火起棒で、着火。麻紐などあると着火がスムーズに。
- ロープ処理:紐を切る/張る/束ねる。ブルーシートの簡易シェルター作りがスムーズ。
安全面の注意(必読)
- 火気は屋外・可燃物から離す・風下に人を立たせない。
- 乳幼児の手の届かない場所へ。使用後は刃部を清掃・乾燥。
- 屋内での火起こし・一酸化炭素が出る器具の併用は厳禁。
持ち運びの留意点
- 施設・イベントによっては刃物類の持ち込み制限があります。
- 航空機内持ち込みは不可になるケースが多いため、受託手荷物へ。各社規約に従ってください。
- 学校・官公庁などの館内ルールも事前確認を。
品質の裏付け
チャッカードの鋸は燕三条(株式会社中屋)製。百年以上の刃物技術を活かした切れ味と耐久性が特長です。天研工業は関市の精密仕上げで先端の“合わせ”精度に強みがあり、小型でも使い勝手の良さを追求しています。
家庭向けチェックリスト:今日そろえる・週末そろえる
今日やる(家にある物で即対応)
家の中を回って30分でできること。まずは“ある物”で形にします。
- ☑ 水の把握:未開封ペット水を人数×3本は確保(仮置きでOK)
- ☑ ライトの定位置:枕元・玄関に1本ずつ。電池残量を確認
- ☑ 連絡カード:メモ用紙で「家族の携帯・集合場所・避難所」を書き、財布へ
- ☑ 持ち出し袋の仮組み:リュックにティッシュ・ウェット・マスク・カイロ・常備薬
- ☑ 食品の仕分け:缶詰・レトルト・乾麺を1か所にまとめて“非常用シェルフ”を作る
- ☑ 寝室の安全:スリッパ・手袋(割れ物対策)・小型ライトをベッド脇へ
- ☑ スマホ充電100%+モバイルバッテリーの満充電
- ☑ ガス缶本数の確認:家族×3〜4本(1週間目安)あるかをチェック
目標:今日のうちに1箱(トート)へまとめる。箱に「水・食・ライト・薬」と大きく記載。
週末で揃える(ドラスト+ホームセンターで完結/おおよその費用感)
目安費用:1人あたり5,000〜12,000円(家にある物を活用すれば下振れ)。
- ☑ 水:2L×6本(約12L)×人数(1,000〜1,500円)
- ☑ 主食:レトルトご飯×10、カップ麺×6、シリアル1箱、即席スープ×10(2,000〜3,500円)
- ☑ たんぱく源:ツナ・サバ缶×6、豆缶×4、レトルトカレー×4(1,500〜2,500円)
- ☑ 熱源:カセットコンロ+ガス缶×家族人数×3〜4本(2,000〜5,000円)
- ☑ 衛生:簡易トイレ×(人数×日数×5回)、アルコール、ペーパー類、ポリ袋大(2,000〜4,000円)
- ☑ 防寒:アルミシート×人数、カイロ×30、断熱マットまたは銀マット(1,500〜4,000円)
- ☑ 電源・情報:乾電池各サイズ、手回しラジオ(必要に応じて)(1,000〜4,000円)
- ☑ 小型多機能ツール:CHACCARD等(普段持ちで活用、予算は各製品に応じて)
買い方のコツ:“7日分”=普段使う物×少し多め。食材はローリングストックで回すとムダがない。
家族別の追加:乳幼児・高齢者・妊産婦・ペット/アレルギー対応食
- 乳幼児:粉ミルク・液体ミルク/離乳食パウチ/紙おむつ・おしりふき/授乳ケープ/小型ブランケット
- 高齢者:やわらか食・とろみ剤/入れ歯洗浄・保管容器/常用薬+服薬リスト/大人用おむつ
- 妊産婦:母子手帳コピー/葉酸・鉄分サプリ/清潔パッド/腹巻・カイロ
- ペット:フード7日/水/簡易トイレ用品/リード・ケージ/鑑札と写真
- アレルギー:表示を確認し、いつも食べられる缶・レトルトを“最低3日分”個別に確保
ラベリング:透明ボックスに「誰の物か/何日分か/期限」を大きく書くと、夜間でも迷いません。
企業・総務のためのBCP:配布しやすい“小型で実用”設計
個人配布の要件:省スペース/説明いらず/常時携帯
- 省スペース:A5〜B6サイズ、厚み5cm以内・重量1kg以内を目安に。
- 説明いらず:ワンシートのクイックガイド(図解)とQRコードで詳細マニュアルへ。
- 常時携帯:在宅勤務・通勤・出張で持ち替え不要。デスクにもカバンにも入るサイズ。
- 識別しやすい:社員証サイズの緊急連絡カードを同梱。部署・血液型・持病の欄を統一。
- 更新が簡単:消耗品(カイロ・食品・電池)だけ年1回まとめて交換できる設計。
配布アイテム設計例(1人1セット)
目安:約0.9〜1.2kg/容積4〜5L。ドラスト+量販で揃う内容。
A. 明かり・連絡
- LEDミニランタン(単3×3本)/ヘッドライト(どちらか)
- モバイルバッテリー(10,000mAh)+Type-C/Lightning二股ケーブル
- 緊急連絡カード+ホイッスル
B. 水・衛生
- 500mlペット水×2
- ウェットティッシュ/ポケットティッシュ
- 簡易トイレ3回分(吸水袋+凝固剤)
- 自立式給水袋(3〜5L)
C. 食・熱源(ミニマム)
- 栄養補助食品×2、羊羹×2
- 使い捨てスプーン・紙コップ
- 使い捨てカイロ×4
D. 小型多機能ツール(普段持ちで活かせる)
- CHACCARD(チャッカード)またはインディゴメタル
- 「切る/削る/着火/紐処理」が1枚で可能。
- 施設内での使用可否は安全ガイドに明記。
- 通常版=栓抜き付き/インディゴメタル=マイナスドライバー付き(栓抜きなし)。
パッケージ
- 耐水ポーチ(止水ジッパー)またはA5ハードケース。表面に中身一覧と使用順を大きく印刷。
- 追加で在宅補完リスト(家で用意してほしい物)を同封すると自助が進む。
ライト+スマホ・モバイルバッテリー+簡易食・水処理+小型多機能ツールの役割
- ライト:停電時の安全確保(両手を空けて作業)。
- スマホ・モバイルバッテリー:安否連絡・情報収集の“命綱”。
- 簡易食・水処理:初動の1〜2食と飲料確保。
- 小型多機能ツール:ロープ処理・火種作り・簡易整備など応用範囲が広い。
在宅勤務者・出張者への配布/保管・更新ルール(年度更新の仕組み)
- 在宅勤務:同じ個人セットを自宅保管。会社は“年1回の交換パック”(カイロ・簡易食・電池)を郵送。
- 出張者:機内持込制限に配慮し、刃物類は受託手荷物へ。CHACCARD(チャッカード)の持ち運びは各国・航空会社の規約に従う旨を周知。
- 保管場所:出社者はデスク下 or ロッカー。在宅は玄関近く。
- 点検ルール:年度末に自己点検フォーム(社内ポータル)で“有効期限・動作確認”を申告→管理台帳を自動更新。
- 訓練:半期に1回、停電想定15分ドリル(ランタン点灯・連絡手順・在宅位置情報共有)を実施。
一言で伝えるなら:「小さくても自走できるセット」を一人ひとりに。説明不要で直感的に使えることが、配布設計の正解です。
天研工業のものづくり:関の技術で“小さくても信頼できる”

ピンセット・毛抜きで培った「合わせ」技術(精密仕上げの強み)
天研工業は、刃物のまち岐阜・関市で90年以上。
私たちの強みは、ピンセットや毛抜きで磨いてきた先端の“合わせ”精度です。
- 0.1mmのズレも許さない手仕上げ
- 曲げ角度やクッション性の微調整まで職人が対応
- 微細なものを確実につまむ“実用の精度”
この積み重ねが、小型ツールでも使い勝手と信頼性を生みます。
CHACCARDの鋸:燕三条・中屋の刃物品質
CHACCARD(チャッカード)の鋸は、新潟・燕三条で百年以上の歴史を持つ株式会社中屋が製造。
「切れる刃物」のノウハウが活きた、切れ味と耐久性が特長です。小枝のカットや細材の整えに、少ない力でまっすぐ切れる設計。関の仕上げ技術と燕三条の刃づくりが一枚のカードで出会っています。
インディゴメタル:徳島の藍×関の刃物技術/柄バリエ(炎・花火・槌目)

CHACCARD インディゴメタルは、金属を天然藍で染める独自素材「インディゴメタル」を採用。
- 徳島県産の天然藍を使い、職人がひとつずつ手作業で彩色
- 使うほど風合いが増す。同じ柄は二つとない
- 消臭・抗菌が期待でき、長く清潔に使える
- 柄は炎〈HONOO〉/花火〈HANABI〉/槌目〈TSUCHIME〉の3種
機能面の違いも明確です。
- 通常版:ノコギリ/鉋/火打ち石&火起棒/麻紐カッター/栓抜き
- インディゴメタル:ノコギリ/鉋/火打ち石&火起棒/麻紐カッター/マイナスドライバー(※栓抜きは非搭載)
小型でも高機能。“普段持ちで役立つ”→“非常時に安心”の流れを設計思想にしています。
天研工業記事作成くん の発言:
よくある質問(FAQ)
Q1. 防災セットは何日分?費用の目安は?
A. 最低3日分、できれば7日分。
- 水:1人1日3L(飲用+調理)
- 食:主食+たんぱく源+スープ等で1日2〜3食
- 熱源:カセットガス1人/週3〜4本目安
費用は、家にある物を活用すれば1人5,000〜12,000円で開始できます。あとはローリングストックで少しずつ強化。
Q2. 火起こしは初心者でも安全にできる?屋内でやって良い?
A. 屋外のみが原則。初心者は着火剤(コットン+ワセリン等)を用意し、風下に人が立たないように。
屋内や車内、テント内での火起こしは一酸化炭素中毒の危険があるため禁止です。換気してもリスクは残ります。
Q3. 企業配布で“説明なしでも伝わる”工夫は?
A. 1枚の図解クイックガイド+中身一覧をケース表面に。
- 取り出す順番を①明かり→②連絡→③水・食と大きく表示
- QRコードで詳しい手順動画へ
- 緊急連絡カードを社員証サイズで同梱(部署・持病・連絡先)
この3点で、初見でも迷いません。
Q4. CHACCARD(チャッカード)の通常版とインディゴメタル、どう選ぶ?
A. 使い方で選びます。
- 通常版:栓抜き付き/マイナスドライバーなし。日常ユースも重視する人に。
- インディゴメタル:マイナスドライバー搭載/栓抜きなし。ネジ締め等の整備性と高い耐久・意匠性を重視する人に。どちらもノコギリ/鉋/火打ち石&火起棒/麻紐カッターは共通です。
補足:小型ツールは施設の持込みルールを事前確認。航空機内は不可のケースが多いので受託手荷物へ。
まとめ&次アクション
家庭:今日→週末→3か月後の見直し
今日(30分)
- 家にある物で“非常用ボックス”を1箱作る(水・ライト・薬・カイロ・簡易食)。
- 枕元ライトとスリッパを設置/家族の連絡カードを財布へ。
週末(買い足し)
- 水:1人21L(7日分)/ガス缶:1人3〜4本/週を目安に補充。
- 簡易トイレを1人×日数×5回で用意、LEDランタン・ヘッドライトを各1。
- 普段持ちの小型ツール(CHACCARD(チャッカード)等)を導入し、屋外で一度だけ使い方を練習。
3か月後(更新・訓練)
- 食品・電池・カイロの期限チェック(スマホにリマインダー)。
- 停電想定15分ドリル:ランタン点灯→家族連絡手順→集合場所確認。
- 季節に合わせて防寒/熱中症グッズを入れ替え。
企業:小ロット試作→社内周知→年度更新
Step1 試作・検証(今月)
- 1人1セット(約0.9〜1.2kg/4〜5L)の構成で小ロットを配布し、現場で使用感を確認。
- デスク下・在宅・持ち歩きの保管テストと“説明いらず”の図解ガイドを改善。
Step2 展開(来月)
- 部署ごとに配布・保管ルールを明文化。出張者向けに刃物持込の注意を周知。
- 半期に一度の停電ドリル(15分)を全社で実施。
Step3 年度更新(毎年)
- 交換パック(カイロ・簡易食・電池)を年度末に一括配布。
- 社内フォームで自己点検→台帳更新を自動化し、管理負荷を軽減。
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備えは完璧でなくてOK。まずは小さく始めて続けることが、一番の安心につながります。



